蕁麻いらぐさ)” の例文
ひいらぎ蕁麻いらぐさ山査子さんざし野薔薇のばらあざみや気短かないばらなどと戦わなければならなかった。非常な掻傷そうしょうを受けた。
古代の伝説がわれわれに教えるそれには及ばずとも、また、第二のペルセエがすでに無くなっている頭を斬ることはできないにしても、彼女らはその妹分たる陸の蕁麻いらぐさと同様とげをもっている。
蕁麻いらぐさの匂、金雀花えにしだの匂がして
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
ある日彼は、その地方の人々が一生懸命に蕁麻いらぐさを抜き取ってるのを見かけた。その草が抜き取られて、うずたかく積まれながらかわき切ってるのをながめて、彼は言った。
やせた変な形のやぶが木立ちの薄い所で音を立てていた。高いくさむらは北風の下に針のようにうごめいていた。蕁麻いらぐさはよじれ合って、餌食えじきを求めている爪をそなえた長い腕のようだった。
ただその種子は熟すにつれて地に落ちるので、収穫に少し困難である。ただそれだけのことだ。ちょっと手をかけてやれば、蕁麻いらぐさはごくやくに立つんだが、うっちゃっておけば害になる。
彼女はまったく僧衣に押しつぶされた蕁麻いらぐさだった。王政復古の時に及んで、彼女は信者となり、しかも非常に熱心だったので、教会は彼女に亡くなった夫の修道士の罪を許してくれた。
その他の花卉かきは、蕁麻いらぐさやぶとなり、あるいは枯れてしまった。