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唐本
ふりがな文庫
“唐本”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
とうほん
50.0%
たうほん
50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とうほん
(逆引き)
由雄はその時お延から
帙入
(
ちついり
)
の
唐本
(
とうほん
)
を受取って、なぜだか、
明詩別裁
(
みんしべっさい
)
という
厳
(
いか
)
めしい字で書いた標題を長らくの間見つめていた。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それは十二三冊の小さな
黄表紙
(
きびょうし
)
の
唐本
(
とうほん
)
で、明治四十年
比
(
ごろ
)
、私は一度浅草の和本屋で手に入れたが、下宿をうろついている間に無くしたので、この四五年欲しいと思っていた。
妖影
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
唐本(とうほん)の例文をもっと
(6作品)
見る
たうほん
(逆引き)
満庭の樹影
青苔
(
せいたい
)
の上によこたはりて清夏の逸興
遽
(
にはか
)
に
来
(
きた
)
るを覚ゆる時、われ年々来青花のほとりに先考所蔵の
唐本
(
たうほん
)
を曝して誦読日の傾くを忘る。
来青花
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
「成程、
御尤
(
ごもつとも
)
で……」と市島氏は型のやうに一寸頭を下げた。そしてその次ぎの瞬間には文求堂の店で見た古い
唐本
(
たうほん
)
の値段の事を考へてゐた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
唐本(たうほん)の例文をもっと
(6作品)
見る
“唐本”の意味
《名詞》
中国から渡来した書物。
(出典:Wiktionary)
“唐本”の解説
唐本(とうほん)とは、中国で刊行され、日本に輸入された図書の総称である。
その多くは木版印刷本で、中華民国成立前に同地(現在の中国)で刊行された書籍を示す。それに対して、主として中華民国以後に出版された近代の活版印刷本は、「中国書」と呼び、漢籍等において唐本と区別される。
訓点を施されていない漢文の図書のため、稀に漢籍と同義語として用いられる場合もある。
(出典:Wikipedia)
唐
常用漢字
中学
部首:⼝
10画
本
常用漢字
小1
部首:⽊
5画
“唐”で始まる語句
唐突
唐
唐紙
唐土
唐桟
唐櫃
唐草
唐辛子
唐人
唐黍
“唐本”のふりがなが多い著者
夏目漱石
福沢諭吉
薄田泣菫
永井荷風
芥川竜之介
田中貢太郎