“帙入”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちついり75.0%
ちついれ12.5%
ちつにゅう12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
由雄はその時お延から帙入ちついり唐本とうほんを受取って、なぜだか、明詩別裁みんしべっさいといういかめしい字で書いた標題を長らくの間見つめていた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
帙入ちついれ書物ほんに記されてあった、『くぐつ、てんせい、しとう、きようだ』……この謎語の意味解ってござる! 人形の眼を指の先で、強く打てという意味なのでござる。
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
脇床の違い棚に積まれてあるのは、帙入ちつにゅうの古書や巻軸であった。白熊の毛皮が敷いてあった。その上に端然と坐っているのは、三十四、五の人物であった。
銅銭会事変 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)