“侍座”の読み方と例文
読み方割合
じざ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新皇帝の即位とともに、高俅こうきゅうもまた、ちょうに入って、帝の侍座じざとなったのはいうまでもない。まりはついに九天にまで昇ったわけだ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
のちにはこの新しく発見した神殿のほとりに座を占めて、さながら病床に侍座じざする人のように、機械的に書物を手にとった。書物をみても、心はそのページの上に集中しないのである。
侍座じざ洞院とういん公敏きんとしが、すぐ叱りに立ったと思うと、細殿の西のひさしでの出会いがしら、北畠具行きたばたけともゆきのすがたに、ハタとぶつかった。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)