“侍側”の読み方と例文
読み方割合
じそく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それッと、待ちかまえていた信長の侍側じそくが、戦況の報告を聞き、或いは、前線から来た軍状を取り次ぎ、信長の前に披露する。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
侍側じそくには、土井、本多ほんだ、酒井などの閣臣や近習衆きんじゅうしゅうをはじめ、僧侶などの姿も見え、秀忠はやや小高い所に床几しょうぎを呼び、そこに一休みしていた。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それのみでない。かえりさえすれば、侍側じそくの公卿、供奉ぐぶはいも、なべて過去を問わず、みな元の本官本領に復すとそちは申し出ていたはずだった」
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)