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侍座
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じざ
ふりがな文庫
“
侍座
(
じざ
)” の例文
新皇帝の即位とともに、
高俅
(
こうきゅう
)
もまた、
朝
(
ちょう
)
に入って、帝の
侍座
(
じざ
)
となったのはいうまでもない。
毬
(
まり
)
はついに九天にまで昇ったわけだ。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
のちにはこの新しく発見した神殿のほとりに座を占めて、さながら病床に
侍座
(
じざ
)
する人のように、機械的に書物を手にとった。書物をみても、心はそのページの上に集中しないのである。
世界怪談名作集:16 鏡中の美女
(新字新仮名)
/
ジョージ・マクドナルド
(著)
侍座
(
じざ
)
の
洞院
(
とういん
)
ノ
公敏
(
きんとし
)
が、すぐ叱りに立ったと思うと、細殿の西の
廂
(
ひさし
)
での出会いがしら、
北畠具行
(
きたばたけともゆき
)
のすがたに、ハタとぶつかった。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、彼が神妙に頭をさげると、
侍座
(
じざ
)
の役僧たちはみな笑った。「……なにがお名残り惜しいものか」と、彼の退散に、胸撫で下ろしていたからだろう。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そこにはさっきから、
侍座
(
じざ
)
の
江橋林助
(
えばしりんすけ
)
と
渡辺悦之進
(
わたなべえつのしん
)
が、又四郎の臆面なしを、はらはらしながら見まもっていた。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
そしてはや、
楽府
(
がくふ
)
の仙楽と満庭の万歳のうちに式を終って、今しも
袞龍
(
こんりょう
)
錦衣
(
きんい
)
のお人影が、
侍座
(
じざ
)
の
玉簪
(
ぎょくさん
)
や、侍従の
花冠
(
はなかんむり
)
と共に
珠
(
たま
)
の
椅子
(
いす
)
をお立ちあらんと見えたときであった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
侍座
(
じざ
)
の一将は、京都市民のよろこびと、献上の
粽
(
ちまき
)
とを、光秀の前に披露して後、一同へ向って
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
剣は
真陰流
(
しんかげりゅう
)
をきわめ、幼年から
朱舜水
(
しゅしゅんすい
)
に師事し、また
心越禅師
(
しんえつぜんじ
)
に
侍座
(
じざ
)
して、侍ひとかどのたしなみは
修
(
おさ
)
めた者とは——老公の眼からも、今は見えないほどな彼の困り方である。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
正成の諫奏は、内容が内容だけに、そのおりの
侍座
(
じざ
)
以外には、かたく口を封じられたが、それですらもうこのていどには六位ノ
蔵人
(
くろうど
)
、
外記
(
げき
)
、
内記
(
ないき
)
あたりの者にはささやかれていた。
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、いまも後醍醐は、笠置山上のせまい
行宮
(
あんぐう
)
の
御座
(
ぎょざ
)
から、
侍座
(
じざ
)
の源中納言具行へ
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
侍座
(
じざ
)
の公卿の、ただ一人すら見えぬわびしい
上
(
あ
)
ゲ
畳
(
だたみ
)
に、
胡坐
(
あぐら
)
し給うて、
御衣
(
ぎょい
)
もいと古びたままなお姿だが、しかし、かつての御威厳をすこしも卑屈にはしておられず、むしろ意識的に
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
やがて話がほかにそれると、
侍座
(
じざ
)
に
佇
(
た
)
っていた
楊曁
(
ようき
)
はどこかへ立ち去った。
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
士
(
し
)
は士を知る。ふたりは、主人の席に
侍座
(
じざ
)
している間に
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
侍
常用漢字
中学
部首:⼈
8画
座
常用漢字
小6
部首:⼴
10画
“侍”で始まる語句
侍
侍女
侍者
侍従
侍童
侍所
侍坐
侍士
侍医
侍側