“じざ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
侍座50.0%
侍坐50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
侍座じざ洞院とういん公敏きんとしが、すぐ叱りに立ったと思うと、細殿の西のひさしでの出会いがしら、北畠具行きたばたけともゆきのすがたに、ハタとぶつかった。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、彼が神妙に頭をさげると、侍座じざの役僧たちはみな笑った。「……なにがお名残り惜しいものか」と、彼の退散に、胸撫で下ろしていたからだろう。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
侍坐じざとか勤仕とかいう点にあるとすれば、それはかえって家々の節供、または村々の小さな社の祭において、今も厳粛に守られているのであった。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
その枝の先が届かなくなった左の方の二三尺離れたところに検校の墓が鞠躬加きっきゅうじょとして侍坐じざするごとくひかえている。
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)