“洞院”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とういん93.3%
とうゐん6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
光厳上皇はその日、持明院の八講会からのお還りの途中で、五条樋口の東ノ洞院とういんにさしかかられた頃は、はや日も暮れて、道は暗かった。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
暗くなってから行列は動いて、二条から洞院とういん大路おおじを折れる所に二条の院はあるのであったから、源氏は身にしむ思いをしながら、さかきに歌をして送った。
源氏物語:10 榊 (新字新仮名) / 紫式部(著)
すはだしで、その染殿そめどのひがしもんよりはしで、きたざまにはしつて、一條いちでうより西にしへ、西にし洞院とうゐん、それからみなみへ、洞院下とうゐんさがりはしつた。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
いへ土御門西つちみかどにし洞院とうゐんにありければで、むとひとしくたふれた、とふのが、今昔物語こんじやくものがたりにえる。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)