“とういん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
洞院48.3%
董允6.9%
宕陰6.9%
棠蔭6.9%
藤陰6.9%
陶印6.9%
頭韻6.9%
唐寅3.4%
東韻3.4%
桃陰3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暗くなってから行列は動いて、二条から洞院とういん大路おおじを折れる所に二条の院はあるのであったから、源氏は身にしむ思いをしながら、さかきに歌をして送った。
源氏物語:10 榊 (新字新仮名) / 紫式部(著)
侍中侍郎郭攸之かくゆうし費褘ひい董允とういんらは、これみな良実にして思慮忠純なり。これを以て、先帝簡抜して、以て陛下に遺せり。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その中には漢学者では息軒そっけん鶴梁かくりょう宕陰とういん、詩人では五山、星巌、枕山、湖山、画家では老山、柳圃、晴湖等その他各方面の一流の近代名家の揮毫きごうがあって、一枚々々随意のものをがして売っていた。
探偵小説は、エドガー・アラン・ポーに始まると思われているが、中国には早くもげん代に『棠蔭とういん比事』があり、日本には三百年前の井原西鶴に『桜蔭比事』がある。
頼氏では石川藤陰とういんが元旦に水西荘にあつて詩を賦した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
磁印じいん陶印とういん取り混ぜ六顆をご紹介する。
陶磁印六顆を紹介する (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
頭韻とういん法や反覆法——一語の、一行の、または全句の——などとともに、きわめて重要な役目をさせられていた。
明の李卓吾りたくごの『続開巻一笑』四に、唐寅とういんあざなは伯虎、三月三日において浴澡す。一客これをおとずれて見る事を求む、浴を以て辞す、客悦ばずして去る。
「つか」といふ字は冢塚にしていのこに点を打つなり。しかるに多少漢字を知る人にして※※の如く豕の上に一を引く人多し。されどぼうほう東韻とういんにして「つか」の字にはあらず。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
そのほか「日本桃陰とういん比事」「鎌倉けんそう比事」馬琴の「青砥藤綱模稜案あおとふじつなもりょうあん」などいろいろあるが、ごく古い所は西鶴までの三書である。
探偵小説の「謎」 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)