董允とういん)” の例文
同年、十二月にはまた、尚書令しょうしょれい董允とういんが死んだ。いんえんに次ぐ重臣であり、剛直をもって鳴っていたので、琬の死以上、これを惜しむ人もあった。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
侍中侍郎郭攸之かくゆうし費褘ひい董允とういんらは、これみな良実にして思慮忠純なり。これを以て、先帝簡抜して、以て陛下に遺せり。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
後主こうしゅ劉禅は、いよいよ怖れかなしみ、勅使として、黄門侍郎こうもんのじろう董允とういん諫議大夫かんぎたいふ杜瓊とけいのふたりをまたさしむけられた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
郭攸之かくゆうし董允とういん費褘ひいの三重臣を侍中として、これに宮中のすべての治を附与した。また御林軍の司には、尚寵しょうちょうを近衛大将として留守のまもりをくれぐれも託した。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
てい劉禅りゅうぜん闇弱あんじゃく、楊儀の失敗、董允とういん蒋琬しょうえんの死去、費褘ひい奇禍きか、等々、国家の不幸はかさなっていた。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)