“後主”の読み方と例文
読み方割合
こうしゅ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
沔陽べんようの廟前に後主こうしゅ劉禅りゅうぜんが植えたというかしわの木が、唐時代までなお繁茂していたのを見て、杜子美がそれを題して詠ったものだといわれている。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
後主こうしゅ劉禅は、いよいよ怖れかなしみ、勅使として、黄門侍郎こうもんのじろう董允とういん諫議大夫かんぎたいふ杜瓊とけいのふたりをまたさしむけられた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
後主こうしゅ劉禅りゅうぜんも声を放って泣き、「むかし当陽の乱軍中に、趙雲のかいなに救われなかったら、ちんが今日のいのちはなかったものである。悲しいかな、いまその人はく」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)