“董其昌”の読み方と例文
読み方割合
とうきしょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
子之助はわずかに字を識るに及んで、主に老荘の道を問うたそうである。董斎は董其昌とうきしょう風の書を以って名を得た人で、本石町塩河岸に住んでいた。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
元宰先生げんさいせんせい董其昌とうきしょう)が在世中ざいせいちゅうのことです。ある年の秋先生は、煙客翁えんかくおうと画論をしている内に、ふと翁に、黄一峯こういっぽうの秋山図を見たかと尋ねました。
秋山図 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
董其昌とうきしょう折手本おりでほんを抱えてそば佇立たたずんでいる彼に取ってはその態度が如何いかにも見苦しくまた不愉快であった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)