“折手本”の読み方と例文

読み方	割合
おりでほん	100.0%

おりでほん

小楊枝入（こようじいれ）を取り扱うような手つきで、短冊形（たんざくがた）の薄い象牙札を振り出しては、箱の大きさと釣り合うようにできた文句入（もんくいり）の折手本（おりでほん）を繰（く）りひろげて見た。

明暗 (新字新仮名) ／ 夏目漱石(著)

この御神さんは浜のものだとか云って、意気な言葉使いをしていたが、新しい折手本（おりでほん）を二冊出して、これへどうぞ同（おん）なじものを二つ書いて下さいと云った。

満韓ところどころ (新字新仮名) ／ 夏目漱石(著)

董其昌（とうきしょう）の折手本（おりでほん）を抱えて傍（そば）に佇立（たたず）んでいる彼に取ってはその態度が如何（いか）にも見苦しくまた不愉快であった。

道草 (新字新仮名) ／ 夏目漱石(著)

折	常用漢字 小４ 部首:⼿ 7画
手	常用漢字 小１ 部首:⼿ 4画
本	常用漢字 小１ 部首:⽊ 5画