“ふつぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
怫然80.6%
沸然12.9%
艴然6.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やりそこなったら最後、まずろくなことはなく、やにわに怫然ふつぜんと色をなして、ステッキで床をこつこつやりだすのが落ちである。
イオーヌィチ (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
いま密林に抱かれ大自然にささやかれ、野性が沸然ふつぜんよみがえって来たのである。それをヤンが見てあざけるようにいった。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
御広間おひろま敷居しきいの内外を争い、御目付部屋おめつけべや御記録ごきろくおもいこがし、艴然ふつぜんとして怒り莞爾かんじとして笑いしその有様ありさまを回想すれば、まさにこれ火打箱ひうちばこすみ屈伸くっしんして一場の夢を見たるのみ。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)