“火打箱”の読み方と例文
読み方割合
ひうちばこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このマッチたちは、いま、たなの上で、火打箱ひうちばこと古い鉄なべとのあいだに横になって、自分たちの若いころのことを話していました。
こんな火打箱ひうちばこほどもない小さい家だもの、煙草三服のうちに、天井裏から床下まで見つくせますよ、私があの人から預つたか貰つたか、兎も角受取つた金は、たつた三兩二分
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
御広間おひろま敷居しきいの内外を争い、御目付部屋おめつけべや御記録ごきろくおもいこがし、艴然ふつぜんとして怒り莞爾かんじとして笑いしその有様ありさまを回想すれば、まさにこれ火打箱ひうちばこすみ屈伸くっしんして一場の夢を見たるのみ。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)