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沸然
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ふつぜん
ふりがな文庫
“
沸然
(
ふつぜん
)” の例文
もとより直訴は天下のご
法度
(
はっと
)
、
沸然
(
ふつぜん
)
としてわきたったのは当然なことです。声が飛び、人が飛んで、訴人はたちまち近侍の者たちが高手小手。
右門捕物帖:27 献上博多人形
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
いま密林に抱かれ大自然に
囁
(
ささや
)
かれ、野性が
沸然
(
ふつぜん
)
と
蘇
(
よみがえ
)
って来たのである。それをヤンが見て
嘲
(
あざけ
)
るようにいった。
人外魔境:01 有尾人
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
福之助は、いかにも
沸然
(
ふつぜん
)
としました。伯父が殺された當夜、此家に居なかつたといふ、上等過ぎるほど上等の
不在證明
(
アリバイ
)
が、この名家の
裔
(
すゑ
)
の中年男をカツとさした樣子です。
銭形平次捕物控:300 系図の刺青
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
沸然
(
ふつぜん
)
と、彼の心は、つぶやいた。意地のない弟にも、腹が立ってくる。しかし、将平を見ても、その下の将文、将武を見ても、みなまだ、
二十歳
(
はたち
)
そこそこの若者でしかない。
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
沸
常用漢字
中学
部首:⽔
8画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“沸”で始まる語句
沸
沸騰
沸々
沸立
沸湯
沸返
沸上
沸燗
沸沸
沸流