“沸上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にえあが50.0%
わきあが50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一時いっときに寒くなって——たださえ沸上にえあが湧立わきたってる大阪が、あのまた境内に、おでん屋、てんぷら屋、煎豆屋いりまめや、とかっかっぐらぐらと、煮立て、蒸立て、焼立てて
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
最初生のまま細かく切って沸湯にえゆへザット入れて一度沸上にえあがったら直ぐ出してブラウンソース即ちバターでメリケン粉を黒くなるまでいためてスープを注して味を付けたもので火を
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
巫子かんなぎ祝詞のつとをはり、湯の沸上わきあがるにおよびて、吉祥よきさがには釜の鳴るこゑ牛のゆるが如し。あしきは釜に音なし。是を吉備津の御釜祓みかまばらひといふ。
鳶の者は受合旁故かた/″\ゆえ彼是かれこれ仕候内に、火勢強く左右より燃かかり候故、そりや釜のうちよといふやうな事にて釜へ入候處、釜は沸上わきあがり、けぶりは吹かけ、大釜故入るにはつばを足懸りに入候へ共
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)