“わきあが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
湧上86.7%
沸上13.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこへ天覧という大きなことがかぶさって来ては! そこへまた予感というあやしいことが湧上わきあがっては! 鳴呼ああ、若崎が苦しむのも無理は無い。と思った。
鵞鳥 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
かく其日の授業だけは無事に済した上で、と丑松は湧上わきあがるやうな胸の思をおさながら、三時間目の習字を教へた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
巫子かんなぎ祝詞のつとをはり、湯の沸上わきあがるにおよびて、吉祥よきさがには釜の鳴るこゑ牛のゆるが如し。あしきは釜に音なし。是を吉備津の御釜祓みかまばらひといふ。
鳶の者は受合旁故かた/″\ゆえ彼是かれこれ仕候内に、火勢強く左右より燃かかり候故、そりや釜のうちよといふやうな事にて釜へ入候處、釜は沸上わきあがり、けぶりは吹かけ、大釜故入るにはつばを足懸りに入候へ共
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)