“巫子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みこ88.2%
かんなぎ5.9%
いちこ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
野蛮国や半開国には巫子みことか魔術師とかいう者が必ずあるが、これが通辯となって、霊魂のいうことを生きた人間に翻訳して聞かせる。
我らの哲学 (新字新仮名) / 丘浅次郎(著)
巫子かんなぎ祝詞のつとをはり、湯の沸上わきあがるにおよびて、吉祥よきさがには釜の鳴るこゑ牛のゆるが如し。あしきは釜に音なし。是を吉備津の御釜祓みかまばらひといふ。
……松崎は実は、うらわかい娘の余り果敢はかなさに、亀井戸もうで帰途かえるさ、その界隈かいわいに、名誉の巫子いちこを尋ねて、そのくちよせを聞いたのであった……霊のきたったさまは秘密だから言うまい。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)