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巫子
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みこ
ふりがな文庫
“
巫子
(
みこ
)” の例文
野蛮国や半開国には
巫子
(
みこ
)
とか魔術師とかいう者が必ずあるが、これが通辯となって、霊魂のいうことを生きた人間に翻訳して聞かせる。
我らの哲学
(新字新仮名)
/
丘浅次郎
(著)
香央は、このうえなお娘の幸福を神に祈るために、
巫子
(
みこ
)
や
祝部
(
はふりべ
)
をあつめて、神前に
御湯
(
みゆ
)
をそなえる
御釜祓
(
みかまばらい
)
の神事をとり行なった。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
その頃ホームという有名な男の
巫子
(
みこ
)
があったが、ファラデーは面会を断わった。理由は、時間つぶしだというのであった。
ファラデーの伝:電気学の泰斗
(新字新仮名)
/
愛知敬一
(著)
お千は若いときから信州のある神社の
巫子
(
みこ
)
であったが、
二十歳
(
はたち
)
を越えてから巫子をやめて、市子を自分の職業としていた。彼女は一生独り身であった。
半七捕物帳:58 菊人形の昔
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「あれや、建部の
巫子
(
みこ
)
にちがいないわ。巫子というものは、どこの巫子も色が白い。日蔭の花か、
白狐
(
びゃっこ
)
みたいだ」
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
肩を脱いだところをみると、左の
脇
(
わき
)
の下に、大きなかわらけほどの傷口があるのだった。
巫子
(
みこ
)
は言葉を継いで
現代語訳 平家物語:01 第一巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
即ち小林六太夫の操座では男子は人形を舞はし、婦女は
巫子
(
みこ
)
となつて占卜をしてゐた。之れは恐らく非常に古くから彼等の取つてゐた
生業
(
なりはひ
)
だつたのであらう。
淡路人形座訪問:其の現状と由来
(旧字旧仮名)
/
竹内勝太郎
(著)
同じ方でいらっしゃろうとは、あの
打伏
(
うちふし
)
の
巫子
(
みこ
)
に聞いて見ても、わからないのに相違ございません。
邪宗門
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
名剣神社の拝殿には、
紅
(
あか
)
の袴の、お
巫子
(
みこ
)
が二人、かよいをして、歌の会があった。
菊あわせ
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
もう
好
(
い
)
い、好い。えらい
巫子
(
みこ
)
さん。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
巫子
(
みこ
)
が來て振り鳴らす
鈴
(
すゞ
)
…………
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
その人柄や
身装
(
みなり
)
によって察すれば、彼女もおころと同様に市子か
巫子
(
みこ
)
のたぐいであるらしかった。
半七捕物帳:58 菊人形の昔
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
行くと、
巫子
(
みこ
)
という神に仕える女悪魔に出会った。彼女は子をつれて歩いていたが、子供はわれらを見るなり、天竺人、天竺人、と大声で叫んだ。悪魔がいわしめたものであろう
随筆 新平家
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
萌黄
(
もえぎ
)
や、金銀の
縫箔
(
ぬいはく
)
光を放って、板戸も松の絵の影に、雲白く
梢
(
こずえ
)
を
繞
(
めぐ
)
る
松林
(
しょうりん
)
に日の
射
(
さ
)
す中に、一列に
並居
(
なみい
)
る時、
巫子
(
みこ
)
するすると
立出
(
たちい
)
でて、美女の
面
(
おもて
)
一
(
いち
)
人ごとに、式の白粉を施し、紅をさし
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
死んだおふくろと申すのは、もと
白朱社
(
はくしゅしゃ
)
の
巫子
(
みこ
)
で、一しきりは大そう
流行
(
はや
)
ったものでございますが、
狐
(
きつね
)
を使うと云う
噂
(
うわさ
)
を立てられてからは、めっきり人も来なくなってしまったようでございます。
運
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「ええ、うるせえ。出ろと云ったら
素直
(
すなお
)
に早く出て貰おう」と、半七は小膝を立てながら云った。「おめえばかりじゃあねえ。そこにいる行者様もその
巫子
(
みこ
)
も、みんな一緒に出てくれ」
半七捕物帳:26 女行者
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
巫
漢検1級
部首:⼯
7画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“巫”で始まる語句
巫女
巫山戯
巫覡
巫
巫山
巫来
巫祝
巫術
巫蠱
巫山戲