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御湯
此間から
行く
行くつて
云つてる
事は
云つてるのよ。だけど、
兄さんも
朝出て
夕方に
歸るんでせう。
歸ると
草臥れちまつて、
御湯に
行くのも
大儀さうなんですもの。
座敷へ通し
御湯も
沸て
居ますと云ゆゑ
直さま後藤は彼男と
倶に
風呂に
入ながら酒肴を
誂らへ
置頓て風呂も仕舞て出來りしに女子どもは酒肴を
持出ければ兩人は
打寛ぎて
酒宴に時刻を
移しけり
香央は、このうえなお娘の幸福を神に祈るために、
巫子や
祝部をあつめて、神前に
御湯をそなえる
御釜祓の神事をとり行なった。
初秋や
朝睡の君に
御湯まゐる花売るくるま
門に待たせて