“おゆ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:オユ
語句割合
41.7%
御湯16.7%
入湯8.3%
御白湯8.3%
洗湯8.3%
澡豆8.3%
風呂8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おゆが普通の使者でなくもっと中皇命との関係の深いことを示すので、特にその名を書いたと見れば解釈がつき、必ずしも作者とせずとも済むのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
座敷へ通し御湯おゆわいをりますと云ゆゑすぐさま後藤は彼男ととも風呂ふろいりながら酒肴をあつらへおきやがて風呂も仕舞て出來りしに女子どもは酒肴を持出もちいでければ兩人は打寛うちくつろぎて酒宴しゆえんに時刻をうつしけり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
だが、そんな不愉快な日ばかりもなかったのは、若葉の道をじゃがさをさしかけて、連れ立って入湯おゆにゆくような、気楽さも楽しんでいる。
遠藤(岩野)清子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「御茶より御白湯おゆの方がすきなんですよ。父がよせばいいのに、呼ぶものですから。麻痺しびれが切れて困ったでしょう。私がおれば中途から帰してやったんですが……」
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一ツ石鹸箱シャボンばこをもって、連立つれだって洗湯おゆにゆくことも、この二人にはめずらしくはなかった。
遠藤(岩野)清子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「此方で澡豆おゆをさしあげます」
陳宝祠 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
名物の谷中やなか生姜は葉が青く生々していて、黒い土がおとされると、真白な根のきわにほの赤い皮が、風呂おゆから出た奇麗な人の血色のように鮮かに目立った。