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老
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おゆ
ふりがな文庫
“
老
(
おゆ
)” の例文
当麻真人家の氏神
当麻津
(
たぎまつ
)
彦の社には、祭り時に外れた昨今、急に氏の上の拝礼があつた。故上総守
老
(
おゆ
)
ノ
真人以来、暫らく絶えて居たことであつた。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
老
(
おゆ
)
が普通の使者でなくもっと中皇命との関係の深いことを示すので、特にその名を書いたと見れば解釈がつき、必ずしも作者とせずとも済むのである。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
鷸
(
しぎ
)
にありては
百羽掻也
(
もゝはがきなり
)
、僕にありては
百端書也
(
もゝはがきなり
)
月
(
つき
)
や
残
(
のこ
)
んの
寝覚
(
ねざ
)
めの
空
(
そら
)
老
(
おゆ
)
れば人の
洒落
(
しやれ
)
もさびしきものと
存候
(
ぞんじさふらふ
)
、
僕
(
ぼく
)
昨今
(
さくこん
)
の
境遇
(
きやうぐう
)
にては、
御加勢
(
ごかせい
)
と申す程の事もなりかね
候
(
さふら
)
へども
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
子の
生長
(
そだち
)
にその身の
老
(
おゆ
)
るを忘れて春を送り秋を迎える内、文三の十四という春、
待
(
まち
)
に待た卒業も首尾よく済だのでヤレ嬉しやという間もなく、父親は不図感染した
風邪
(
ふうじゃ
)
から余病を引出し
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
そはわれ
老
(
おゆ
)
るに從つて泣かんとする事の漸く稀なるを。
歓楽
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
▼ もっと見る
太宰少弐小野老朝臣
(
だざいのしょうにおぬのおゆのあそみ
)
の歌である。
老
(
おゆ
)
は天平十年(続紀には九年)に
太宰大弐
(
だざいのだいに
)
として
卒
(
そっ
)
したが、作歌当時は大伴旅人が
太宰帥
(
だざいのそち
)
であった頃その部下にいたのであろう。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
“老”の意味
《名詞》
(ロウ) 年をとること。また、年寄り。
(ロウ) 律令制で、61歳から65歳までの者の呼称。老丁。
《代名詞》
(ロウ) (古)老人が自分のことを卑下していう語。
(出典:Wiktionary)
老
常用漢字
小4
部首:⽼
6画
“老”を含む語句
老爺
老婆
老女
老母
老人
老媼
長老
老父
老夫
老翁
老嬢
老嫗
年老
老耄
老僕
老妻
老婢
老婦
老年
老酒
...