“老酒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ラオチュ33.3%
ラオチュウ33.3%
ラオチュー14.3%
ラオチウ14.3%
らおちゅう4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「お待遠まちどお様。やっとお料理が出来ました。御酒ごしゅは何に致しましょうか。老酒ラオチュ、アブサン、サンパンぐらいに致しましょうか」
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
屈んではいれる程度の、石窟せっくつのような家の口が、右側にあった。眠たげな赤い軒燈の下に、老酒ラオチュウびんが五ツ六ツ転がっているのを見る。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この自称飛行家は奇妙な事に支那そば一杯と、老酒ラオチューいっぱいで四五時間も駄法螺だぼらを吹いて一円のチップをおいて帰って行く。別に御しゅうしんの女もなさそうだ。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
自分は𤍠い二杯の老酒ラオチウに酔つて更に諸友と馬車を駆り、日本人の多く住む米租界の呉淞路ウウソンロを過ぎ、北四川路きたしせんろ新公園ニウガアデン白石しらいし六三郎氏の別墅べつしよ六三園に小憩した。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
伯父は老酒らおちゅうが好きだったので、良一もその相手をしてるうちに、いいかげんに酔ってきた。
椎の木 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)