老酒ラオチュー)” の例文
この自称飛行家は奇妙な事に支那そば一杯と、老酒ラオチューいっぱいで四五時間も駄法螺だぼらを吹いて一円のチップをおいて帰って行く。別に御しゅうしんの女もなさそうだ。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
取っておきの老酒ラオチューかめが姿を消したり、つらはちの苦難つづきであったが、しかもなお彼は抗日精神こうにちせいしんに燃え、この広大なる濠洲の土の下に埋没まいぼつしている鉱物資源を掘り出し、重工業をさかんにし
私は本箱の片隅から老酒ラオチューを取出して皆に、すこしずつ飲ましてやった。
眼を開く (新字新仮名) / 夢野久作(著)
火のような老酒ラオチューと口は、私を蘇らせ、元気づけるに充分であった。
眼を開く (新字新仮名) / 夢野久作(著)