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老酒
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ラオチュ
ふりがな文庫
“
老酒
(
ラオチュ
)” の例文
「お
待遠
(
まちどお
)
様。やっとお料理が出来ました。
御酒
(
ごしゅ
)
は何に致しましょうか。
老酒
(
ラオチュ
)
、アブサン、サンパンぐらいに致しましょうか」
超人鬚野博士
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
阿Qは顫える足を踏みしめて桑の樹に
攀
(
よ
)
じ昇り、
畑中
(
はたなか
)
へ飛び下りると、そこは繁りに繁っていたが、
老酒
(
ラオチュ
)
も饅頭も食べられそうなものは一つもない。
阿Q正伝
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
藤井
(
ふじい
)
と云う弁護士は、
老酒
(
ラオチュ
)
の
盃
(
さかずき
)
を
干
(
ほ
)
してから、
大仰
(
おおぎょう
)
に一同の顔を見まわした。
円卓
(
テエブル
)
のまわりを囲んでいるのは同じ学校の寄宿舎にいた、我々六人の
中年者
(
ちゅうねんもの
)
である。
一夕話
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
老酒
(
ラオチュ
)
を甕の中から汲み出すのを見て、徳利の底に水が残っていやしないか否かを見て、徳利を熱湯の中に入れるところまで見届けて、そこでようやく安心する。
孔乙己
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
譚は
老酒
(
ラオチュ
)
に赤らんだ顔に
人懐
(
ひとなつ
)
こい微笑を浮かべたまま、
蝦
(
えび
)
を盛り上げた皿越しに突然僕へ声をかけた。
湖南の扇
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
赤鼻の
老拱
(
ろうきょう
)
は
老酒
(
ラオチュ
)
の碗を手に取って、そういいながら顔を隣の方に向けて唇を尖らせた。
明日
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
彼はさっきから
苦笑
(
くしょう
)
をしては、
老酒
(
ラオチュ
)
ばかりひっかけていたのである。
一夕話
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
和田は
老酒
(
ラオチュ
)
をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。
一夕話
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
余洵氏は
老酒
(
ラオチュ
)
を勧めながら、言い憎そうに私の名を呼んだ。
上海游記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“老酒(
黄酒
)”の解説
黄酒(ホアンチュウ、huáng jiŭ)は、中国の米を原料とする醸造酒。紹興酒は代表的な黄酒であり、老酒(ラオチュウ)は長期熟成させた黄酒である。
(出典:Wikipedia)
老
常用漢字
小4
部首:⽼
6画
酒
常用漢字
小3
部首:⾣
10画
“老”で始まる語句
老
老人
老爺
老婆
老耄
老舗
老獪
老母
老婢
老女