“入湯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にゅうとう80.0%
おゆ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ええ。あなたのは洗うんでなくって、本当に湯に這入はいるんだからことにそうだろう。実用のための入湯にゅうとうでなくって、快感をむさぼるための入浴なんだから」
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
入湯にゅうとうに来ていようとは、左門老人にとっては、じつに、ねがってもないしあわせといわねばなりません。
怪人二十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
だが、そんな不愉快な日ばかりもなかったのは、若葉の道をじゃがさをさしかけて、連れ立って入湯おゆにゆくような、気楽さも楽しんでいる。
遠藤(岩野)清子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)