打附ぶっつ)” の例文
何でも芸術品はたれの作とも、どうして出来た作とも思わずに、作其物そのものとぴったり打附ぶっつかって、その時の感じを味いたいのです。
やい何をやアがるんだ、んなものを打附ぶっつけやアがって、畜生め、財布の中へいしころか何か入れて置いて、人の頭へ叩き附けて、ざまア見やアがれ、彼様あんな汚ないなりていながら
文七元結 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
鉢巻トハ何ノコトダ、武士ハ武士ラシクスルガイイ、此方こっちハ侍ダカラ中間ちゅうげん小者こものノヨウナコトハ嫌イダト云ッタラ、フトイ奴ダトテ吸物膳ヲ打附ぶっつケタカラ、オレガソバノ刀ヲ取ッテ立上リ
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
斯う見込を附たから打附ぶっつけに先ず築地のきちの所へ行きました
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)