“ぶっつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
打付25.0%
打突20.8%
打衝16.7%
打附16.7%
打着8.3%
打積8.3%
衝突4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
れから徳川親藩の越前家と云うような大名か又はその家来が道中をして居る処に打付ぶっつかろうものならソリャたまらない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「このたびの甲州入りは、なにもあの者共を追い廻すために来たのではない、歩いている間に打突ぶっつかって来たら、つかまえてみるがよし、逃げて行ったら逃がしておくがよし」
まず伸子が左利ひだりききでない限りは、『聖ウルスラ記』を右手から投げて頭上を越え、それを花瓶に打衝ぶっつけるということは、全然不可能だろうと思われるのです。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
やい何をやアがるんだ、んなものを打附ぶっつけやアがって、畜生め、財布の中へいしころか何か入れて置いて、人の頭へ叩き附けて、ざまア見やアがれ、彼様あんな汚ないなりていながら
文七元結 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
自暴やけと自暴との怖ろしい打着ぶっつかり合いであるようでもあるし、血の出るような、うみの出るような、熱苦しい物凄ものすさまじい心持がここまでつづいて、おたがいにどろどろに溶け合って
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
馬「かゝア麦湯でも茶でも一杯上げろよ、中の条から打積ぶっつんで来たお客様だ…」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「門口が淋しいから、これを据えるといいだろう」と、云って住職の方を見た監物の眼と住職の驚いた眼が衝突ぶっつかった。
不動像の行方 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)