“ぶつつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
打付36.4%
打突36.4%
打附18.2%
衝突9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
情婦をんなが有るのがどうしたと、かう打付ぶつつけて有仰らんのです。間さん、私貴方に向つてそんな事をかれこれ申す権利は無い女なので御座いますよ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
妻子縁類のこと、をんなのこと、思ひつめて行くと何うにもならないところにいつでも打突ぶつつかつて行く。
椎の若葉 (新字旧仮名) / 葛西善蔵(著)
其処そこを辞して電車の通つて居るメエルちやう真直まつすぐくと、三角に成つた街の人家に打附ぶつつかつてみちにはかに細く左右に分れ
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
取り亂した化粧部屋にはただひとり三歳みつつ四歳よつつの私が𢌞まはりながら何ものかを探すやうにいらいらと氣をあせつてゐた。ある拍子に、ふと薄暗い鏡の中に私は私の思ひがけない姿に衝突ぶつつかつたのである。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)