打附ぶつつ)” の例文
『モウらん。』と凄じく怒鳴るや否や、周章あたふた下駄を突懸つゝかけて、疾風の樣に飛出したが、小路の入口でイヤと云ふ程電信柱に額を打附ぶつつけた。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
其処そこを辞して電車の通つて居るメエルちやう真直まつすぐくと、三角に成つた街の人家に打附ぶつつかつてみちにはかに細く左右に分れ
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)