“ぶッつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
打附42.1%
打付31.6%
打着10.5%
打積10.5%
衝突5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やっと馬小屋へ根太を打附ぶッつけたので雨露をしのいで、今もそこに居るんですが、馬場のあとは紺屋の物干になったんです。……
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
此度はまた淫売のことで崇られるかな、と平常は忘れている、其様そんなことが一時に念頭に上って自分をば取着く島もなく突き離されたその上に、まだ石を打付ぶッつけられるかと、犇々ひしひしと感じながら
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
若い衆はへさきに待ってて、声が切れると、栄螺さざえの殻をぴしぴしと打着ぶッつけますの。汐風が濡れて吹く、夏の夜でも寒いもの。……私のそれは、師走から、寒のうちで、八百八島やしまあると言う、どの島も皆白い。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
夏になると魚ア車に打積ぶッつんで少しは人も通るがなんだってあんな処に居るんだえ
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
斯う云う処にいらっしゃろうとはちっとも知りませんで、昨夜ゆうべも今日も先刻さきほどまでも貴方のお噂が漸々よう/\重なって、ポンと衝突ぶッつかって此処でお目にかゝるなんてえのは誠に不思議でげすが
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)