打着ぶッつ)” の例文
何の事はない、今夜のこの寂しい新地へ、風を持って来て、打着ぶッつけたと思えば可い。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
若い衆はへさきに待ってて、声が切れると、栄螺さざえの殻をぴしぴしと打着ぶッつけますの。汐風が濡れて吹く、夏の夜でも寒いもの。……私のそれは、師走から、寒のうちで、八百八島やしまあると言う、どの島も皆白い。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
切符の表に、有るべき理由の無い一字が、もし有ったら、いつも控え控え断念あきらめて引退ひきさがる、その心がきっと届くぞ!……想が叶う。打明けて言えば清葉が言う事をいてくれる。思切って打着ぶッつかろう。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)