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打衝
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ぶっつ
ふりがな文庫
“
打衝
(
ぶっつ
)” の例文
が、棚の
傍
(
そば
)
にあった筈の椅子へ上衣をかけるつもりで
其方
(
そっち
)
へ行きかけたとたんに、何かの道具に膝をしたたか
打衝
(
ぶっつ
)
けて、あまりの痛さにアッと声をあげた。
孤独
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
まず伸子が
左利
(
ひだりきき
)
でない限りは、『聖ウルスラ記』を右手から投げて頭上を越え、それを花瓶に
打衝
(
ぶっつ
)
けるということは、全然不可能だろうと思われるのです。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
船艙では、
破戸漢
(
ごろつき
)
どもが首をのばしてガルールの帰りを待っていたが、間もなく
大濤
(
おおなみ
)
がどっと船の横っ腹へ
打衝
(
ぶっつ
)
かって船体がはげしく揺れだすと、
帆檣
(
ほばしら
)
がギイギイ鳴る。綱具が軋む。
ラ・ベル・フィユ号の奇妙な航海
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
そして、伸子が
蹌踉
(
よろめ
)
いて花瓶に
打衝
(
ぶっつ
)
けたと云う『聖ウルスラ記』は、入口のすぐ脇にある、書棚の上段にあったのです。しかし、その書物は、それがため重心を失うと云うほどの重量ではありません。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
はじめてお祖母さんのそれが、具象的なものに
打衝
(
ぶっつ
)
かった。
方子と末起
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
打
常用漢字
小3
部首:⼿
5画
衝
常用漢字
中学
部首:⾏
15画
“打”で始まる語句
打
打擲
打棄
打捨
打殺
打倒
打明
打付
打笑
打毀