“落飾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
らくしょく85.7%
らくしよく14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ご悲嘆のあまり後宇多は落飾らくしょく(出家)されたほどである。またまったく、これいらいは老いこまれた。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すでに落飾らくしょく境涯きょうがいにあるというほど一変した京都の方の様子も深く心にかかりながら、半蔵は妻籠本陣に一晩泊まったあとで、また連れと一緒に街道を踏んで行った。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
二十一歳の時、叔父伊達兵部少輔宗勝だてひやうぶせういうむねかつを中心としたイントリイグに陥いつて蟄居ちつきよの身となつた。それから四十四歳で落飾らくしよくするまで、一子亀千代の綱村つなむらにだに面会することが出来なかつた。
椙原品 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)