“こうけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コウケ
語句割合
高家66.7%
公家12.5%
孔家8.3%
鴻家4.2%
寇家4.2%
黄家4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蘆の中に、色の白いせたおうな高家こうけの後室ともあろう、品のい、目の赤いのが、朦朧もうろうしゃがんだ手から、蜘蛛くもかと見る糸一条ひとすじ
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
世の盛衰、時の転変、歎ずるに叶はぬ習とは知りながら、今の如くにして公家こうけ一統の天下ならば、諸国の地頭御家人は皆奴婢雑人ぞうにんの如くにてあるべし
四条畷の戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
子路の仕事は孔家こうけのために宰としての地を治めることである。衛の孔家は、魯ならば季孫氏に当る名家で、当主孔叔圉はつとに名大夫のほまれが高い。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
いやいや徳はならずで、貴公がそれがしの旧主、鴻家こうけの姫を助けだしてくれた義心に対して、自分も義をもってお答え申したのみです。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
拙者の旧主鴻家こうけとは血縁もあって、軍糧兵馬の相談役もなされ、何かと、旧主鴻家とは、往来しておったのであります。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
同年の男は急いで南村の寇家こうけへ往って、祝が水莽草を飲まされたわけを話して、三娘の襠をもらいたいと言ったが、寇の方ではそれによって女が生れ代ることができると思ったのでくれなかった。
水莽草 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
宋江は消極的になったが、文炳の奸怨かんえんを憎む一党の憤怒はまず、江州立退きの置土産に、また、世上への見せしめだとして、ついに黄家こうけ征伐がもくろまれた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)