“公家（こうけ）” の例文

疑問の老女は、和宮様のために公家（こうけ）から附けられた重い役目の人であるというのも、なるほどと聞かれる説でありました。

大菩薩峠：16 道庵と鯔八の巻 (新字新仮名) ／ 中里介山(著)

世の盛衰、時の転変、歎ずるに叶はぬ習とは知りながら、今の如くにして公家（こうけ）一統の天下ならば、諸国の地頭御家人は皆奴婢雑人（ぞうにん）の如くにてあるべし

四条畷の戦 (新字新仮名) ／ 菊池寛(著)

しかれども戦争なるものはただに人を殺すにとどまらず、また貨財を殺すものなり。孫子曰く、およそ師を興す十万。出征万里。百姓の費、公家（こうけ）の奉、日に千金を費やす、と。

将来の日本：04 将来の日本 (新字新仮名) ／ 徳富蘇峰(著)

“公家”の意味

《名詞》

（くげ） 天皇または、朝廷のこと。

（くげ） 1が転じて、武家に対して、天皇に仕える貴族、官人のこと。

（こうけ）称号や爵位としての公の家系。
(出典:Wiktionary)

“公家”の解説

公家
公家（くげ）とは、日本において朝廷に仕える貴族・上級官人の総称。天皇に近侍し、または御所に出仕していた、主に三位以上の位階を世襲する家。
公家の称の由来として、元来は天皇または朝廷を指し、「こうけ」「おおやけ」と読んだ。鎌倉時代以降、源氏・平氏・藤原氏などの貴族の内で、武力で天皇に奉仕する幕府を武家（軍事貴族、武家貴族）と称するようになると、それに対比して、儀式と文治をもって天皇に奉仕する宮廷貴族一般を公家（公家貴族）と呼ぶようになった。
(出典:Wikipedia)

公	常用漢字 小２ 部首:⼋ 4画
家	常用漢字 小２ 部首:⼧ 10画