鴻家こうけ)” の例文
いやいや徳はならずで、貴公がそれがしの旧主、鴻家こうけの姫を助けだしてくれた義心に対して、自分も義をもってお答え申したのみです。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
拙者の旧主鴻家こうけとは血縁もあって、軍糧兵馬の相談役もなされ、何かと、旧主鴻家とは、往来しておったのであります。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それは、三年前の旅行中、古塔の下であの折の老僧にひき合わされた鴻家こうけの息女、鴻芙蓉こうふようのその後の消息であった。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)