“ひめみこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
姫王22.2%
皇女22.2%
女王22.2%
女子11.1%
姫御子11.1%
王女11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よく妹の額田ぬかた姫王ひめみこから、姉さんは冷めたい、水江の真玉またまみたいに冷めたい——と、からかはれる夫人であつた。
鸚鵡:『白鳳』第二部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
この二皇子のまん中に生まれられたあのお気の毒な間人はしひと皇女ひめみこも、兄宮によく似たやさがたの、聡明さが顔のおもてにはつきりと浮彫りになつてゐるやうなお方だつた。
春泥:『白鳳』第一部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
もはやそんなあやふやな身分の女性ではなくて、せいぜい内輪に見つもつたところで、彼女はすでに十市とおち女王ひめみこの母であつた。これは彼女が大海人によつて生んだ一人娘である。
鸚鵡:『白鳳』第二部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
「この後にれませる五柱の男子ひこみこは、物實ものざね我が物に因りて成りませり。かれおのづから吾が子なり。先に生れませる三柱の女子ひめみこは、物實いましの物に因りて成りませり。かれすなはち汝の子なり」
「このあとから生まれた五人の男神はわたしの身につけた珠によつてあらわれた神ですから自然わたしの子です。先に生まれた三人の姫御子ひめみこはあなたの身につけたものによつてあらわれたのですから、やはりあなたの子です」
そして自分は、母の帝が板蓋宮炎上のあとで、暫く仮宮に使つてをられた川原の古宮に黙々として起居しながら、妃の莵野うめ王女ひめみこの眼をぬすんでは通つてくるのだつた。
鸚鵡:『白鳳』第二部 (新字旧仮名) / 神西清(著)