“真玉”のいろいろな読み方と例文
旧字:眞玉
読み方割合
またま60.0%
まだま40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よく妹の額田ぬかた姫王ひめみこから、姉さんは冷めたい、水江の真玉またまみたいに冷めたい——と、からかはれる夫人であつた。
鸚鵡:『白鳳』第二部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
あしたは十三夜という今夜の月は白い真玉またまのように輝いて、さすがに広いこの屋形も小さく沈んで見えるばかりに、秋の夜の大空は千里の果てまでも高く澄んで拡がっていた。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
紙の細工もたまに替って、葉の青いのは、翡翠ひすい琅玕ろうかん花片はなびらの紅白は、真玉まだま白珠しらたま、紅宝玉。燃ゆるも、またたきながら消えない星でございます。御覧遊ばせ、貴女。お召ものが濡れましたか。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
真玉まだまなす桜花はなのしづくに白黒のだんだら犬がぬれてちたり
(新字旧仮名) / 岡本かの子(著)