赤裸まるはだか)” の例文
眞鍮は眞鍮と悟つたとき、われ等は制服を捨てゝ赤裸まるはだかの儘世の中へ飛び出した。子規は血を嘔いて新聞屋となる、余は尻を端折はしよつて西國へ出奔する。御互の世は御互に物騷になつた。
京に着ける夕 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
真鍮は真鍮と悟ったとき、われらは制服を捨てて赤裸まるはだかのまま世の中へ飛び出した。子規は血をいて新聞屋となる、余は尻を端折はしょって西国さいこく出奔しゅっぽんする。御互の世は御互に物騒ぶっそうになった。
京に着ける夕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)