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真裸
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まっぱだか
ふりがな文庫
“
真裸
(
まっぱだか
)” の例文
旧字:
眞裸
よし
真裸
(
まっぱだか
)
になるほど、職業から放れて無一
文
(
もん
)
になっていてもいい、葉子の乗って帰って来た船に木村も乗って一緒に帰って来たら
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
糸車をじい……じい……村も浮世も寒さに
喘息
(
ぜんそく
)
を病んだように響かせながら、猟夫に
真裸
(
まっぱだか
)
になれ、と歯茎を
緊
(
し
)
めて
厳
(
おごそか
)
に言った。
神鷺之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
川の両岸には川越しの小屋が立っていて、
真裸
(
まっぱだか
)
になった川越し人足が六七人ほど、散らばっているのが一目に見えました。
大菩薩峠:11 駒井能登守の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
表裏の区別を全然無視せんとて、会社なり役所なりに出勤するに
綿袍
(
どてら
)
を着て行き、夏の日に
真裸
(
まっぱだか
)
で行くものはあるまい。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
さっきから大学生の上原をみる眼が少し変ってるなと思っていたら、大学生はやにわに、上半身、
真裸
(
まっぱだか
)
になって、上原に
角力
(
すもう
)
をいどみかけるのです。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
▼ もっと見る
向
(
むこう
)
に見える高い宿屋の
物干
(
ものほし
)
に
真裸
(
まっぱだか
)
の男が二人出て、
日盛
(
ひざかり
)
を事ともせず、
欄干
(
らんかん
)
の上を
危
(
あぶ
)
なく渡ったり、または細長い横木の上にわざと
仰向
(
あおむけ
)
に寝たりして
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
土方が真昼中甲州街道をまだ
禁菓
(
きんか
)
を
喰
(
く
)
わぬアダム同様
無褌
(
むふんどし
)
の
真裸
(
まっぱだか
)
で横行濶歩、夜は
何
(
ど
)
の様な家へでも入込むので、未だ曾て戸じまりをしたことがない
片眼
(
かため
)
婆
(
ばあ
)
さんのあばら家まで
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
無茶先生はやはり
真裸
(
まっぱだか
)
のまんま、ガブガブお酒を飲みながら大威張りで答えました。
豚吉とヒョロ子
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
三鳥山人
(著)
みのり あたし、去年の冬、
蓑虫
(
みのむし
)
を
真裸
(
まっぱだか
)
にして、冷い雪の上に捨てちゃったの。
なよたけ
(新字新仮名)
/
加藤道夫
(著)
みんな腰から上は
真裸
(
まっぱだか
)
で、腰にいろんな色の
薄絹
(
うすぎぬ
)
をつけてるのです。
魔法探し
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
クララはやはりこの
堂母
(
ドーモ
)
のこの座席に坐っていた。着物を重ねても寒い秋寒に講壇には
真裸
(
まっぱだか
)
なレオというフランシスの
伴侶
(
なかま
)
が立っていた。
クララの出家
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
すると
向
(
むこう
)
に見える柳の下で、
真裸
(
まっぱだか
)
な男が三人代る代る
大
(
おおき
)
な
沢庵石
(
たくあんいし
)
の持ち上げ
競
(
くら
)
をしていた。やっと云うのは両手へ力を入れて差し上げる時の声なんだよ。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「大きな声を出すと斬ってしまうぞ。只おれが尋ねることだけ返事しろ。貴様の処には髪毛や髭を蓬々と生やした
真裸
(
まっぱだか
)
の怖い顔の男と、背の高い女と低い男の三人が昨夜から泊まっているだろう」
豚吉とヒョロ子
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
三鳥山人
(著)
めし屋の亭主は、
行燈
(
あんどう
)
とも、
蝋燭
(
ろうそく
)
とも言はず、
真裸
(
まっぱだか
)
で
慌
(
あわ
)
て
惑
(
まど
)
つて
光籃
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
眼をさますと、
真裸
(
まっぱだか
)
で寝て居る。外では最早
蜩
(
ひぐらし
)
が鳴いて居る。
蚊帳外
(
かやそと
)
の暗い隅では、蚊が
呍々
(
うんうん
)
唸
(
うな
)
って居る。
刎
(
は
)
ね起きて時計を見れば、五時に十分前。戸をくると、
櫟林
(
くぬぎばやし
)
から朝日の金光線が
射
(
さ
)
して居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
真
常用漢字
小3
部首:⽬
10画
裸
常用漢字
中学
部首:⾐
13画
“真裸”で始まる語句
真裸体