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赤裸
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せきら
ふりがな文庫
“
赤裸
(
せきら
)” の例文
それではこれらの言葉で事実何が意味されているかを
赤裸
(
せきら
)
に透見すると、実は迷信と神話と呪術と大差のないことが多いのである。
政治学入門
(新字新仮名)
/
矢部貞治
(著)
幻想の心臓の中に、忽然、
赤裸
(
せきら
)
の男性を見出した彼女は、死ぬかと思うほどな
愕
(
おどろ
)
きに打たれた。悲しくて悲しくてならなかった。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
女人の誇りを、恋人の前でまで、
赤裸
(
せきら
)
に投捨てられないものの恋は、かなしいが当然で、彼女は自ら火を
点
(
つ
)
けた
焔
(
ほのお
)
を、自らの冷たさをもって消そうと争った。
樋口一葉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
沢になって小流れがあるところの岩と水の間を、
無雑作
(
むぞうさ
)
に掘りひろげて、その中に
赤裸
(
せきら
)
な人間が七つばかり、すっぽりと
漬
(
つか
)
っている。しかも、それがみんな年の若い女ばかりでした。
大菩薩峠:38 農奴の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
多くの人間は自己に関する
赤裸
(
せきら
)
の真実を知ることを欲しないし、知ってもそこから突きつめた推理はやらない。
政治学入門
(新字新仮名)
/
矢部貞治
(著)
▼ もっと見る
赤裸
(
せきら
)
な慾情に
浸
(
ひた
)
っている行状どおり、何の虚飾なく、
桎梏
(
しっこく
)
なく、ただの人間という以外の何者でもなく、考えたいように自由に考えてみた自己の結着というものである。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
赤裸
(
せきら
)
な人間の愛の真実の前に、他の一切を忘れて
有頂天
(
うちょうてん
)
になったとしても無理もなく、論理的の立場から見ても、その結婚が全然第三者の意志によって強制されたものであるから
芳川鎌子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
“赤裸”の意味
《名詞・形容動詞》
赤裸(セキラ、あかはだか、文学的:はだかなど)
衣服を全く身に着けていないこと、まっぱだか。
動物などの皮をむかれた様子。
包み隠しのない事、露骨であること。
(出典:Wiktionary)
赤
常用漢字
小1
部首:⾚
7画
裸
常用漢字
中学
部首:⾐
13画
“赤裸”で始まる語句
赤裸々
赤裸裸
赤裸体
赤裸足