ねい)” の例文
「ぢや、ねいさんは何方どちらすきだとおつしやるの」と、妹は姉の手を引ツ張りながら、かほしかめてうながすを、姉は空の彼方あなた此方こなたながめやりつゝ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
おい/\おっかさんが眼病で、弟御おとうとごが車を挽く事はお前さんが番毎ばんごと云いなさるから、耳に胼胝たこのいる程だが、ねいさんまアお母さんはあゝやって眼病でわずらってるし
「三ちゃんもねいやとやってごらんなさいな。」
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「次郎ちゃんとねいやとは互角ごかくだ。」
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)