“せいめい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
生命56.3%
清明13.8%
姓名12.6%
晴明3.4%
盛名3.4%
声名2.3%
性命2.3%
正明2.3%
精明1.1%
聲名1.1%
誓盟1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
飛騨の奥ふかく迷い入る人は、大切な生命せいめいを一個の畚に託して、眼もくらむばかりの急流の上を覚束なくも越えねばならぬのである。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
みんの末の話である。中州ちゅうしゅう焦鼎しょうていという書生があって、友達といっしょにべん上流かわかみへ往ったが、そのうちに清明せいめいの季節となった。
虎媛 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
藤田東湖が『瓢兮』の詩の中に曰く、『夭壽えうじゆめいあり汝罪なんぢのつみにあらず姓名せいめいかつ驥尾きびにふしてつたう
酒に死せる押川春浪 (旧字旧仮名) / 大町桂月(著)
神将 我々はあめした陰陽師おんみょうじ安倍あべ晴明せいめい加持かじにより、小町を守護する三十番神さんじゅうばんじんじゃ。
二人小町 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
A 馬鹿ばかだなア、しぶ六とはおれ變名へんめいぢやないか。『立派りつぱなユーモリスト』『日本にほん一のユーモリスト』としておれ盛名せいめいらないとは、親友甲斐しんいうがひのないにもほどがあるぢやないか。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
夫人の由紀子は、小杉卓二と八つ違いの二十四でしたが、夫の卓二と違って、極めて趣味が高く、芸術的天分にも恵まれて、ショパン弾きとしては、独自の境地と声名せいめいを持って居りました。
文芸を性命せいめいにするものは今少しうつくしい夢を見なければはばかない。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それ戦いにあたるや、功あるは賞し、罪あるは罰す。正明せいめい依怙えこなく、軍に親疎しんそなし、奮戦ただ呉を負って、魏を破れ。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
〔譯〕心のかんは則ち思ふ。思の字只是れ工夫くふうの字なり。思へば則ち愈精明せいめいなり、愈篤實とくじつなり。其の篤實より之を行と謂ひ、其の精明より之を知と謂ふ。知と行とは一の思の字にす。
... きみとくをさめずんば(八六)舟中しうちうひとことごと敵國てきこくたらん』と。武矦ぶこういはく『し』と。(八七)すなは呉起ごきほうじて西河せいがしゆす。はなは(八八)聲名せいめいり。
ここおいこれ追撃つゐげきして、つひうしなところ封内ほうない(三〇)故境こきやうりて、へいいてかへる。いまくにいたらず、(三一)兵旅へいりよき、約束やくそくき、誓盟せいめいしてしかのちいふれり。