“依怙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えこ90.6%
たより3.1%
いこ3.1%
かか3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
従って、曹操の一族とか、その一族に附随する者どもとかの専横、独善、依怙えこ驕慢きょうまんぶりなどは、推して知るべきものがあった。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「軽はずみをしないように用心おしよ。——宅でも彼子あれがいると少しは依怙たよりになるんだがね」
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しかるに発露刀一たび彼の心機を断截だんせつするや、彼は自ら依怙いこするところをうしなひたり、仏智はこの一瞬間に彼のうちに入り、彼をして照明の心鏡に対せしめ、慚愧苦憂、輾転煩悶せしめ
心機妙変を論ず (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
子供を沢山っていた彼の父は、ごうも健三に依怙かかる気がなかった。今に世話になろうという下心のないのに、金を掛けるのは一銭でも惜しかった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)