“中州”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゅうしゅう66.7%
なかず33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
みんの末の話である。中州ちゅうしゅう焦鼎しょうていという書生があって、友達といっしょにべん上流かわかみへ往ったが、そのうちに清明せいめいの季節となった。
虎媛 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
金大用きんたいよう中州ちゅうしゅうの旧家の子であった。ゆう太守のむすめで幼な名を庚娘こうじょうというのを夫人に迎えたが、綺麗きれいなうえに賢明であったから、夫婦の間もいたってむつましかった。
庚娘 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
挙ぐれば中州なかず箱崎町はこざきちやう出端でばなとのあひだに深く突入つきいつてゐる堀割は此れを箱崎町の永久橋えいきうばしまたは菖蒲河岸しやうぶがし女橋をんなばしから眺めやるに水はあたかも入江の如く無数の荷船は部落の観をなし薄暮風をさまる時きそつて炊烟すゐえん
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)