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晴明
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せいめい
これで
勝負はつきました。
芦屋の
道満は
位を
取り
上げられて、
御殿から
追い
出されました。そして
阿倍の
晴明のお
弟子になりました。
神将 我々は
天が
下の
陰陽師、
安倍の
晴明の
加持により、小町を守護する
三十番神じゃ。
道満と
晴明が
右左に
別れて
席につきますと、やがて
役人が四五
人かかって、
重そうに大きな
長持を
担いで
来て、そこへすえました。
現に
昨日安倍の
晴明も
寿命は八十六と云っていました。
晴明はそれを
聞いて、「ふん。」と
心の中であざ
笑いました。そして
少しいたずらをして、
高慢らしい
道満の
鼻をあかせてやりたいと
思いました。