晴明せいめい)” の例文
これで勝負しょうぶはつきました。芦屋あしや道満どうまんくらいげられて、御殿ごてんからされました。そして阿倍あべ晴明せいめいのお弟子でしになりました。
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
神将 我々はあめした陰陽師おんみょうじ安倍あべ晴明せいめい加持かじにより、小町を守護する三十番神さんじゅうばんじんじゃ。
二人小町 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
西域記 西京雑記せいけいざっき 晴明せいめい物語 積翠せきすい閑話 施食せじき通覧 世説故事苑 禅苑蒙求ぜんおんもうぎゅう 僊術狗張子せんじゅついぬはりこ
妖怪学講義:02 緒言 (新字新仮名) / 井上円了(著)
道満どうまん晴明せいめい右左みぎひだりわかれてせきにつきますと、やがて役人やくにんが四五にんかかって、おもそうに大きな長持ながもちかついでて、そこへすえました。
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
現に昨日きのう安倍あべ晴明せいめい寿命じゅみょうは八十六と云っていました。
二人小町 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
晴明せいめいはそれをいて、「ふん。」とこころの中であざわらいました。そしてすこしいたずらをして、高慢こうまんらしい道満どうまんはなをあかせてやりたいとおもいました。
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)