酒に死せる押川春浪さけにしせるおしかわしゅんろう
草木も眠る眞夜中に、どん/\と雨戸を叩くものあり。起き出でて見れば、押川春浪と鷹野止水と也。迎へ入れて、對酌して曉に達す。止水去れり。春浪なほ留まりて、なほ對酌して、正午を過ぎたり。共に出でて宮崎來城を訪ひ、又飮む。夜半に至りて辭し去る。春 …