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なまえ
ふりがな文庫
“
姓名
(
なまえ
)” の例文
大「いや/\腹を切る血判ではない、爪の間をちょいと切って、血が
染
(
にじ
)
んだのを手前の
姓名
(
なまえ
)
の下へ
捺
(
お
)
すだけで、痛くも
痒
(
かゆ
)
くもない」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「おれかい。おれは
先刻
(
さっき
)
君も見たラ・ベル・フィユという
二檣
(
にしょう
)
帆船の運転士だがね、
姓名
(
なまえ
)
は……聞きたければ教えてもいいが」
ラ・ベル・フィユ号の奇妙な航海
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
台所に近い蔵前には、各自の
姓名
(
なまえ
)
をかいた
雑煮箸
(
ぞうにばし
)
の袋が、板張りに添って細い板割で造った、幾筋かの箸たての溝に、ずらりと並んではさんであった。
旧聞日本橋:05 大丸呉服店
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「貴郎の御迷惑になるような方ではございません、お
姓名
(
なまえ
)
を申しあげても、貴郎は御存じないと思いますから」
春心
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
漣
(
さざなみ
)
や滋賀県に
佗年月
(
わびとしつき
)
を過すうち、聞く東京に倉瀬とて、弱きを助くる探偵ありと、雲間に高きお
姓名
(
なまえ
)
の、
雁
(
かり
)
の
便
(
たより
)
に聞ゆるにぞ、さらば
助
(
たすけ
)
を乞い申して、下枝等を救わむと
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
しかし無造作には宣ったけれども、その北条美作という名は、恐ろしい
姓名
(
なまえ
)
だと思われる。
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
証文を認めまする時に必ず
印形
(
いんぎょう
)
と云う物を用いまする事になって居りまして、
柘植
(
つげ
)
或は金銀等へ自分の姓名を彫付け、是を肉にて
姓名
(
なまえ
)
の下へ捺しますけれども、時といたして印形を用いず
探偵小説の「謎」
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「そうそう、わたしも
左様
(
そう
)
おもったの。同じ
姓名
(
なまえ
)
の
兵卒
(
へいたい
)
が二人あって、そして犯人はうちの倅じゃない……」
情状酌量
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
老「いや貴方が何も
私
(
わし
)
に謝る訳はないが、ちょっとお
姓名
(
なまえ
)
だけを承わって置きましょうか」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「ところで貴郎のお
姓名
(
なまえ
)
は?」
郷介法師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「お
難有
(
ありがと
)
うござります、旦那さま。どうぞ御
姓名
(
なまえ
)
を伺わせて下さい、貴方さまの
御幸福
(
おしあわせ
)
をお
祷
(
いの
)
りするために」
幻想
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
老「ムヽー貴方は何と云うお
姓名
(
なまえ
)
だ」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「お
姓名
(
なまえ
)
は?」
鸚鵡蔵代首伝説
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
女が自分の
職務
(
しごと
)
にも興味をもっていてくれるらしいので、同僚の
姓名
(
なまえ
)
を教えたり、やがて給料の
昇
(
あが
)
る話などもした。ときどき新聞を読んでくれることもあった。
フェリシテ
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
係りの人は、赤ん坊の
姓名
(
なまえ
)
や
年齢
(
とし
)
を記入してから、装飾も何もない殺風景な
室
(
へや
)
へ彼女をつれて行った。
小さきもの
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
おれは、何処ぞ
巴里
(
パリ
)
から
懸隔
(
かけはな
)
れた田舎に隠れて暮そう。世間は
直
(
じ
)
きにおれの
姓名
(
なまえ
)
すらも忘れるだろう。おれはすっかり別人になって、新たに百姓になりきって生活しよう。
ピストルの蠱惑
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
但し関係者の
姓名
(
なまえ
)
は秘しておきますから、皆さんが墓場をお探しになっても無駄ですよ。
麻酔剤
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
何か、小さな花束一つでもいいから買って行きたいと思った——墓地の片隅に、
姓名
(
なまえ
)
の一字だも記されてないのっぺらぼうな
土饅頭
(
どまんじゅう
)
の下に
横
(
よこた
)
わっている、あの哀れな男のために。
碧眼
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
「まったく変ね、同じ聯隊に同じ
姓名
(
なまえ
)
の
兵卒
(
へいたい
)
が二人いるなんて」
情状酌量
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
私は門番に出鱈目な
姓名
(
なまえ
)
をいって、二階へ上って行きました。
無駄骨
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
「そんな
姓名
(
なまえ
)
があるものか」
ラ・ベル・フィユ号の奇妙な航海
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
“姓名”の意味
《名詞》
姓 名(せいめい)
名字と名。
(出典:Wiktionary)
姓
常用漢字
中学
部首:⼥
8画
名
常用漢字
小1
部首:⼝
6画
“姓名”で始まる語句
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